棚田学校④ 草刈りとかかし作り

6月に続き、7月も畔の草刈りを行いました。1ヶ月でかなり草が伸び、刈払機や草刈り鎌で刈った草は山積みです。この草を集めて積んでおくと、いずれ良い土や肥料になるそうで、ビビラでかき集めておきました。

この日は、とても暑かったのですが、いろんな生き物が観察できました。羽化したてのトンボや涼しげにたたずむトノサマガエル。ちゃっかり稲の葉を食い荒らすイナゴなども飛び交っていました。同時に、今年はハチも活発で、畔の草刈りの時にはアシナガバチの巣に遭遇してしまいました。ヘビも潜んでいることがあるので、しっかり足元注意です。

トンボの抜け殻
羽化したてのトンボ
水面のトノサマガエル
草に潜むアシナガバチの巣

午後はかかし作りを行いました。家々からTシャツやズボンを持ってきて、自分の田んぼを守るオリジナルかかしを作りました。竹を十字に組み上げるが一苦労でしたが、ワラで肉付けして顔を描いたかかしは結構リアル!夕方出会ったら、どきっとしちゃうかも(笑)!杭を打ち込んで、しっかりしばりつけ、田んぼに仁王立ちです。以前に小学生が作ったかかしと合わせると10体以上のかかしが田んぼを見守っています。角間の棚田に来たら、探してみてくださいね(^0^)!

 

 

 

 

棚田学校③ タノクサ取りと畔刈り

早々と梅雨が明けた今年の夏、田んぼの中の草はあまり多くなく、ちょっとほっとしていたのですが、畔の草はのびのびです。今回は草取り、草刈りがメイン。まずは、どんな雑草が生えているか、「敵を知る」ことからスタートしました。田んぼの中に埋め込んで肥料になる雑草もあれば、埋め込んでもまたはびこってしまうやっかいな雑草もあり、地元の方に丁寧に教えていただきました。

田んぼの中の草は、稲の根元を手でかき混ぜながら、指に絡む草を取っていきます。根元をかき混ぜることで空気を入れ、成長を促すのだそうです。畔の草は草刈り鎌で丁寧に刈り取り、きれいに散髪された棚田はとても涼しそうでした。

ワラかかしを作ってみました!

「今年はかかしを作って、棚田に並べてみたい!」と思っていた矢先に、小学校でかかしを作りたいという要望があり、試作をすることになりました。軸に竹を使い、わらを巻き付けて形を作ります。Tシャツを着せると、ぐっとかかしらしく(人間らしく!)なるのですが、作るときには、竹を組む前にTシャツを着せるのがポイントですね。雨や風で倒れないように、しっかりヒモでしばるといいですね。中ノ俣・角間のたんぼに、いくつ並ぶでしょうか!?楽しみです(^0^)!

Tシャツに竹を十字に差し込んだところ。この後、竹の交差点をヒモで固定する。
胴部分にわら束を巻き付け、ヒモでしばる。

 

頭も足も腕もわらを足してしばる。頭はわらを折り返してしばっている。
指先にもわらが詰めて、軍手を固定する。
ほぼ等身大にて完成!頭でっかちがカワイイ!

 

 

 

 

 

棚田の補修

中ノ俣・角間の棚田で毎年コシヒカリを作っていますが、山側の田んぼを耕作しなくなってから、畔が崩れたり水が流れ込んだりしてきたので、補修をすることにしました。

補修前の田んぼの畔。山側から土砂が流れ込み、扇状地状態になっている。

流れ込む水をパイプで田んぼに入るようにして、土砂を押し流さないようにします。それから、今後土砂が田んぼに入らないように、田んぼとの境に杭を打ち、板を入れ、たまった土砂をスコップでかき出します。

杭打ち作業。子どもたちが手伝ってくれた。
杭と杭の間に板を打ち込む。かなりの力作業!
田んぼに流れ込んだ土砂を田んぼの外に出す。

 

補修終了!田んぼと畔の境がはっきりしました。

このときご指導いただいたのは、棚田学校の講師に来てくれた土木作業のプロ!杭の打ちかた、板の入れ方や深さ、隙間の作り方、それぞれ一つ一つに意味があります。「直して使う」は生活の基本。でも、「直し方」を知らなかったら、お手上げです。その場の状況を判断しながら、材料を選んだり、少ない労力でどれだけ早く、キレイに、丈夫に仕上げるか。あっという間に仕上がった畔を眺めながら、「生きる知恵と技」に感心しきりでした。

 

新潟ろうきん定例活動② 中ノ俣田植え

今回の田植えには、新潟ろうきんの方々に加え、東京の労金連合会の方々もご参加いただき、賑やかな田植えとなりました。5枚の田んぼに、コシヒカリをはじめ、もち米のアクデンや青ワラ用の古代米、ゴゼンモチを植えました。「田植えは初めて!」という方もいたので、講師の解説を聞いてからスタートです。

前日から水を抜いていたとはいえ、かなり深い田んぼで、田んぼ長靴でもギリギリでした。「大丈夫だろう」と思って長靴で入った人は、アリジゴク的な田んぼにはまり、助けを求める場面も!あきらめて素足で田んぼに入るのが正解でした(笑)。

ビビラで線を引くのは新入職員が挑戦!「曲がってるぞ~!」とハッパをかけられつつ、深い泥田んぼと格闘していました。それからいよいよ田植えです。一人三列、苗を植えながら前進していきます。途中で手持ちの苗がなくなると、「投げるよ~!」と畔から苗が飛んできます。上手くキャッチできないと、泥まみれになってしまいます!

苗を上手くキャッチできたでしょうか!?

疲れた体を癒やしてくれたのは、中ノ俣産・ネマガリタケのタケノコ汁です。甘くて柔らかいネマガリタケはこの地域の特産です。棚田を守り、自然を育み、地域の恵みをいただくありがたさを体感しました。

*おまけ* 田んぼの中はオタマジャクシだまり。簡単に手ですくえます。

 

棚田学校② 田植え編

緑眩しい季節となり、いよいよ田植えです。代かき後の田んぼは、雪どけ後の硬い土ではなく、やわらかい土でいっぱいです。まずはビビラで線を引きます。「一人でビビラで線を引くのは初めて!」という小学生、狭い田んぼですが頑張って線を引きました。

それからいよいよ苗を植えます。3、4本とって、そっと田んぼに苗を置きます。講師にコツを教わりながら、ゆっくり、しっかり苗を植えていきます。

植えた直後に、お客さんが!シマヘビさんがニョロッと登場です(笑)

畔の草は伸び放題!今回は草刈りも頑張りました。草を刈るには、鎌のお手入れも重要、ということで、講師に鎌の研ぎ方も教わりました。

展望台での昼食は、いつも楽しみです!毎回、眺める景色の色や雰囲気が変わっていて、作業後の癒やしタイムです。

シマヘビのお出迎えの後、オタマジャクシの大群やカエルたちにも出会いました。姿は見えずとも、しっかり・くっきり足跡を残している動物たちも。田んぼ作業をしていると、いろいろな出会いがあって、これも楽しみですね。

水面から顔を出すトノサマガエル
道路でまどろむモリアオガエル

子ども山里学校② 少数精鋭!田んぼと畑作業

2回目となる今回は、市内小学校の運動会と重なったため、7人と少人数での実施となりました。「これだけの人数で、田植え終わるかな?」との大人の心配をよそに、昨年も参加した子どもたちを中心に、チーム戦でテキパキと田植えを進めていました。

あっという間に田植えが終わり、続いて畑作業です。畝にマルチをかけて、穴をあけ、サツマイモの苗を植えました。隣の畝ではジャガイモも植え、一休みです。

大人はゆっくり休みたいのですが、子どもたちは元気が有り余って、オタマジャクシを探しに田んぼへGo!先月は卵だらけだった田んぼに、無数のオタマジャクシがうごめいていました。「もう足が生えているのもいる!」と大騒ぎ。手ですくってみたり、つついてみたり、命を育む田んぼに感動です!

美味しいお昼ごはんの後には、畑の隣で採ったネマガリタケを古民家「きんざえもん」に持っていって、囲炉裏で焼きタケノコです。火起こしに苦労しながらも、あつあつに焼き上がったタケノコの皮をむいて頬張るとやさしい甘みが広がります。シンプルイズベスト!

人数が少なくてまとまりがよかったので、自由時間もたっぷりとれました。次回はみんなで田んぼの草取り頑張りましょう!

春の棚田学校・田んぼの準備編

19年目となる棚田学校が今年も開校しました。すくすく育つハウスの苗を見学した後、角間の田んぼに向かいました。雪どけ後の田んぼはまだ昨年の株が残っています。温かくなってきたので、雑草もちらほら見られます。今回は、田植え前に田んぼを整えるために、株をひっくり返したり、かけやを使って畦を打ったり、畔塗りをしたり、田んぼに堆肥を撒いたりしました。田植え前の準備はとっても大切!お互いに教え合い助け合いながら、春の作業を楽しみました。

田んぼの高い・低いをなくすように、土や株をならします
ネズミの穴が・・・叩いて潰す!
畔が崩れかかっているところは畔塗りをしました。中学2年生、一人で頑張りました!
お楽しみのお昼!展望台からの風景を楽しみながら一休み。
肥やしとなる牛ふんを袋に詰めます。ミミズがいっぱい!よく肥えてる証拠ですね。
子どもは牛ふんを豪快にばらまく!両手づかみです(^^;)
泥から出てきたコオイムシ
冬眠覚めやらぬカエル君。起こしてごめん。
こちらも眩しそう。。。
*番外編*環境学校横にはまだ雪の山が残っていました。ビニール袋でそり遊び!

 

中ノ俣・子ども山里学校スタート!

年間で中ノ俣に通い、山里の自然や暮らしを体験する「中ノ俣子ども山里学校」が今年も始まりました。市内の小学校2~6年生合計17名が登録し、これから月に1回活動を行っていきます。4月は、米を育てる棚田で泥遊びをしながら代掻きをしたあと、グループに分かれて中ノ俣集落を探検しました。中ノ俣に来たことがある子も初めての子も、山里学校ではのびのび、思い切り楽しみます。これからどんな発見があるか、楽しみです!

早春の棚田を歩く
さあ、田んぼに入ろう!「・・・(冷たそう)」
みんなで代かき!どろんこソリもなかなか楽しいよ!
こんなカエルの卵がいっぱい!オタマジャクシはまだ見えませんね。
中ノ俣探検で神社を見つけました
お昼はお汁に、山菜の天ぷらに、五目おこわ!中ノ俣の「おいしい」が詰まっています。

どんなに寒くても、森遊びは楽しい!ちょっとハンモックゆらしすぎじゃ・・・(笑)

 

角間の田んぼの用水清掃

今年は雪どけが遅く、4月の初旬、やっと田んぼの雪が溶けました。田んぼを潤す水は中ノ俣川上流から引いています。その水の通り道:「角間用水」は全長4kmもあります。毎年、春の用水清掃では用水にたまった泥や落ち葉を上げる作業を行い、田んぼに水を引きます。

用水清掃には、中ノ俣の住民の他、棚田学校の参加者やちょいワラ部会員も作業に加わり、協力して大切な用水を維持管理しています。

作業終了後の一休み。気持ちよい眺め!

この時期には春の花々も全開です。作業の疲れを癒やしてくれます。

カタクリ
キクザキイチゲ 
エンレイソウ