昔の道具が大活躍!

稲から籾(もみ)を取る作業を脱穀と言いますが、今のコンバインは稲刈り・脱穀まで全自動です。手で稲刈りしてハサがけした米は、今は「ハーベスター」という機械を通して脱穀・選別しています。しかし、ハーベスターで脱穀してしまうと、籾に傷がついて種籾としては使えなくなってしまいます。そこで種籾を取るときには、昔ながらの「足踏み脱穀機」が重宝します。足でペダルを踏むと、ドラムが回転し、その突起部分に籾がひっかかり、稲から籾が外れる仕組みです。ハーベスターは動力が足ではなく電気ですが、その仕組みはまったく同じです。

稲を広げて脱穀機に入れると、ぱらぱらっと籾が落ちます。しかしドラムにも力がかかるので、足もめいっぱい踏み込まないと止まってしまいます。子どもたちも体験してみましたが、結構な力作業です。見えにくいですが、左の子がワラを持って、右の子が足でペダルを踏んでいます。籾が飛び散ってしまうので、脱穀機の周りを板やシートで覆って作業していました。

脱穀した籾には藁くずや未熟な米が混ざっているため、唐箕(とうみ)という道具を使って、選別します。唐箕は風の力を利用して、重い籾と軽いワラくずや未熟米を分ける道具です。ハンドルを回して風を起こし、上から籾を少しずつ入れて、ここからは「風任せ~!」

すると、重い籾は手前の出口から、軽い籾は奥の出口から、もっと軽いワラくずなどは横の出口から、と3つに分かれて出てきます。

写真の右上がハンドルです。手前の箕(み)に入っているのが重い籾です。「本当に重いモノだけがここから出ているのかな~?」と半信半疑だったので、この籾だけをもう一度唐箕にかけてみました。そうしたら、やっぱりこの出口からしか籾は出てこない!疑ってごめんなさい!今も昔も立派に役割を果たしている道具に感謝!です。

 

ろうきんボランティア活動ときのこ狩り

新潟ろうきんの有志による、ボランティア活動第2弾!今回のメインは「きのこ狩り」!フィールドを整理してその恵みを楽しむことも立派なボランティアなのです!昨年秋にろうきんの皆さんが木を並べて整備したきのこ畑には、ナラタケ(ヤブタケ)がたくさん生えていました。ちょうど発生時期が重なり、その周辺にもヤブタケが見られたので、3班に分かれてきのこ狩り大作戦!となりました。

ヤブに入って出てくると、手にいっぱいのきのこが!かごいっぱいになったきのこを集めて、ここからが大変です!葉っぱや土がついていますが、まずは軽くやさしく汚れをとり、すぐに熱湯に入れて湯通しします。湯通しすることできのこがきゅっと締まり、ぼろぼろにならなくなるんです。湯から水にとり、それからゆっくりゴミをとったりキレイに洗ったりします。美味しいものを美味しく食べるのは、結構手間がかかりますね。

今回は湯通しまで下処理したきのこと、先日収穫してもらった「はさかけ米」をおみやげにお持ち帰りいただきました!去年コマ打ちをしたしいたけとなめこはまだ顔を出していませんが、来年それらが収穫できたら、豪華3種盛りきのこ汁が楽しめそうですね~!!

きのこ狩りの後は、新たなきのこフィールドの整備にご協力いただきました。切り倒した木を短く切って並べていく作業です。足下よく整備しておくと、来年以降、またここにきのこが生えてきます。

近くにはミョウガ畑があり、ミョウガがごろごろ。「これもお土産になるね!」と秋の恵みに大満足のボランティア活動でした。

出た出た!キノコ!

今年もキノコシーズン到来!10月初旬からぼちぼち顔を出していた美味しいきのこたちが、10月中旬に大発生!ナラタケというきのこですが、この地域ではヤブの中に生えるので、「ヤブタケ」と呼ばれます。一つ見つけると、あっちにもこっちにも、足の下にも!!ということで大収穫です。

ヤブタケは切った木の切り株や枝、土など、どこからでも生えてきます。栄養になる木を補充すると、菌が移って毎年生えてきます。森の整備をしながら、木を整理していくと、自然ときのこ畑になるんです。

ヤブタケはとても美味しいきのこですが、新しいうちに取らないと色が悪くなったり虫がついたりします。毎日のようにフィールドをチェックして、出始めのきのこを見つけるのがポイント!目が慣れて「きのこ目」になると、きのこだけが浮いて見えるようになるんだとか!?きのこの達人のお言葉でした(笑)

 

秋のわら細工体験会にて

8月~10月にかけて新たな形の鍋敷き作りに挑戦しました。8月からは、青田刈りした青ワラを使って縄をなっています。芯がなく柔らかいので、しなやかで色鮮やかな縄ができます。今回の鍋敷きはちょっと複雑な形で、なった縄を上下に組み合わせて模様を作るのですが、なかなか一回では覚えきれません。それでも、説明書を見たり講師に確認したりしながら、だんだんとコツを覚えていきます。

ワラを持ち帰って「次までにもう一つ作ってくるね!」という方も。縄の太さや組み合わせの回数を変えるだけでも、全く趣の異なった作品になります。いろいろとアレンジできるところが、わら細工の面白さ・奥深さですね。

森の恵み体験会

森にある資源で、じっくり・ゆっくりものづくりを楽しもう!ということで、「森の恵み体験会」を行いました。まずは森へ行って木を切り、材料を集めました。まず最初は、「森の色鉛筆作り」からスタートです。木を切ったり、穴を開けたり、馬という木の道具にまたがりセンという刃物で木を削ったりしました。

子どもも興味しんしんですが、大人の方が夢中になってものづくりに没頭する姿も。色鉛筆が出来上がると、今度は自分の思い描いた作品作りに挑みます。おもちゃの車を作りたい!お皿を掘りたい!スプーンやナイフを・・・と、いろいろなものにチャレンジしていました。

今回はお天気も良く、「もりもりデッキ」が大活躍!椅子を出してテーブルを囲み、ものづくりの合間のティータイムを楽しみました。コロナ対策で炊事は出来ませんでしたが、今後は山菜とりやきのこ狩りなどを合わせて、森を丸ごと楽しむツアーを企画したいと思います。

稲刈りとハサがけ

9月中旬から下旬にかけてコシヒカリやもち米の稲刈りを行いました。棚田なので手刈りが多く、束ねたものをハサにかけます。この時期、見事な黄金色のカーテンが出現します!

コシヒカリが一段落すると、今度は青ワラ用に育てていた古代米の種用の稲の収穫です。こちらは穂が紫色なので、ハサも緑と紫のカーテンになりました!(ちょっと写真ではわかりにくいけど)

今回、古代米は組み立て式の段ハサを使いました。好きな場所にハサを移動できて便利なんですよ。

ろうきん田んぼ稲刈り

新潟ろうきんの有志による、稲刈りボランティア活動が行われました。春に「ろうきん森の学校」の田んぼに植えたコシヒカリは風で少々倒れましたが、実入りは上々!手早く刈り取り、束ねていきました。

中ノ俣では稲を束ねることを「稲をまるける」といいます。まるけ方は、ちょっとコツがあるので、なかなか難しかったようですが、稲をハサに運ぶ重労働は、多くの皆さんにお手伝いいただき、とても助かりました。

8段もあるハサに稲をかける作業は、ハサに登って稲を受け取る人と稲を投げ上げる人とのコンビネーションが重要!息の合ったチームワークであっという間にきれいなハサが出来上がりました。

「どれくらいの量がとれるかな?」「新米はいつ頃食べられるかな?」と、成果を楽しみにしつつ、「10月は市民の森でキノコが採れるかも!?」と、次回以降の活動への意欲満々の皆さんでした。ご協力ありがとうございました!