ろうきん森の学校 ~中間事務局会議 in北広島~

(2024.12.5-6)

「ろうきん森の学校」を運営する福島・新潟・富士山・岐阜・広島の5地区のNPOおよび労金連合会担当が集まり、北広島市において中間事務局会議が行われました。各地区の活動の進捗報告や情報交換とともに、ひろしま自然学校のフィールドや施設を視察しました。報告会では、全国事務局および労金連合会より、「ろうきん森の学校は来年度以降、団体支援は一区切りし、活動支援に重点を置く」という話がありました。また現在の5地区への支援継続とともに、新たな地区選定も進めているとのことでした。

今回訪問した「ひろしま自然学校」は、環境省より「自然共生サイト」(民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域)に認定されており、継続的な動植物調査や環境教育プロジェクトに力を入れています。散策しながら動物シールを貼るマップや、解説付きの生き物カードなど、子どもも大人も楽しく意欲的に学べる仕掛けがたくさんありました。また、最近はデジタルファブリケーション(略称デジファブ:パソコン等でデザインしたデータを使って、 3Dプリンターやレーザーカッター等の機械で木などを加工すること)を利用したものづくりにも取組み、それを指導できる人材を育成したり、誰もが気軽に体験できる場を公開したりしているそうです。訪問時にはボランティアの森林整備班も活動を行っており、自然環境を保全しつつ素材の適正利用の窓口も広げながら、バランスのよい取組みを進めていると感じました。

ちょいワラ体験会 12月報告 ~リース、しめ縄、宝船作り~

(2024/12/1,14,16)

12月は新年に向けての制作が大忙し!リース作りではクリスマスとお正月兼用の玄関飾りが人気でした。しめ縄作りではリピーターのベテラン組が初めての人を指導する姿もあり、継続して行っている講座の成果が見えてきました。今回は外国人の方の参加もあり、日本の歴史や文化にも興味を持ってわら細工に臨んでいる姿勢が印象的でした。今年、どうしてもやってみたかった「宝船」作りにちょいワラ部会のメンバーが取組みました。宝船につきものの俵は3つ重ねるのですが、3つとも同じ大きさに作るのが難しいようです。鶴や亀などもわらで作ったり、扇をつけたり、またメンバーが作ってくれた粘土細工のセンリョウや梅などを飾ったりして、とても華やかになりました。来年の干支「巳(へび)」の置物も好評で、皆それぞれにかわいらしく仕上げました。良い年が迎えられそうです!

ろうきん森の学校 岐阜地区との技術交流研修会 in美濃市

(2024.11.20-22)

6月に岐阜地区のグリーンウッドワーク協会の方にお越しいただいたので、今回はこちらの「ちょいワラ部会」から3名が岐阜県美濃市へ出向き、出張わら細工講座を行いました。参加者は、協会の「竹細工部会」に所属する方々で、素材は違いますが「ものづくり」という共通視点を持っているので、話題も弾みました。初日は、作ってみたいという希望の多かった「みごぼうき」を作りました。みごを抜いたりそろえたりする作業は大変なのですが、その地道な作業が出来に影響する、ということをよくご存じで、皆さんとても丁寧に、しかも手早く作業を進めていました。2日目はなわないと自由創作でしたが、なわないはあっという間にマスターし、こちらが持ち込んだ作品やテキストを眺めながら、どんどん作品が出来上がっていきました。「わらから縄になって、それが立体的な形になるって面白いし、穂先や軸も何も捨てるところがない、すごい素材だね」と、わらの無限の可能性も感じていました。参加者からは「岐阜で行っているグリーンウッドワークとわらや縄を組み合わせた作品作りができたら楽しいね!」とのお話しもあり、お互いの技術が組み合わさって新たな可能性を生み出せたらうれしいな、と感じました。

  

第21期 棚田学校「畔の修繕と新米交流会」

(2024.11.17)

今年最後の棚田学校では、田んぼの畔の修繕を行いました。春の畦塗りと同じ要領なのですが、畔の中でも低くなった場所を見極め、そこに畦塗りクワで土を盛っていきました。土よりも稲刈りした後に残る「カブツ」が大事な材料です。カブツと土を一緒に畔に盛り、カブツが飛び出さないようにまたその上からカブツを重ねて整えて、という作業を繰り返しました。また、子ども達とチャレンジしたレンコン掘りでは、小さなレンコンが数個採れただけでしたが、こちらは来年度に期待したいと思います。その後はお楽しみの新米交流会です。今年も持ち寄りの「ご飯のお供」とともに、きのこ汁にぬか釜ご飯などごちそうが並びました。今回は「お米の食べ比べ」と称して、中ノ俣で収穫した①新米コシヒカリ、②古米コシヒカリ、③新米つきあかり、を食べ比べて当ててもらうコーナーを作りました。お楽しみコーナーのはずが、みなさん真剣そのもの(笑)!意外にも②古米コシヒカリが美味しい!という人も多く、上手に保存することも美味しさの秘訣なのかも!?と思いました。

ろうきん森の学校「市民の森散策・キノコ収穫」

(2024.11.9)

新潟ろうきん職員のみなさんが、市民の森での今年最後の活動を行いました。ろうきん看板の前で記念撮影をしたあと、かみえちご山里ファン倶楽部の石川理事長を講師に、くわどり市民の森の自然散策を行いました。「この木は暮らしの中でこう使ったんだよ」「この木の実は子供の頃ごちそうでねえ」など、自身の山暮らしの経験も入れた解説はとても興味深く、山育ちの職員さんからは共感の声もあり、楽しみながら歩けました。また、森の学校の活動でコマ打ちしたホダ木からナメコやシイタケが出ていたので、収穫し持ち帰りました。お昼は湯ったり村に集まり、新理事長の挨拶や市民の森スタッフ・作業員さんの慰労会を兼ねた昼食会を行いました。また来年度も楽しく活動できればと思います、よろしくお願いします。

 

ちょいワラ体験会 11月報告 ~トウガラシつなぎとフカグツ作り~

(2024.11.4)

11月に入り、トウガラシが赤く色づき、たくさん採れたので青ワラでトウガラシつなぎを作りました。ワラの緑と真っ赤なトウガラシのコントラストがキレイで、編み目をクロスにすると抜けにくく、しっかりとおさまります。普通は真っ直ぐつないで完成なのですが、ちょっと工夫してリース状に丸くしたり、紫の稲穂や松ぼっくりを飾ったりして、オリジナル作品に仕上げていました。「お友達にあげよう!」とミニプレゼントを作る人も。クリスマスにもぴったりですね!午後にはいよいよフカグツ作りを始めました。軸になる元縄を講師になってもらい、底の部分から編み始めたのですが、なかなかちょうど良い足のサイズにならず、悪戦苦闘!「片方ができたら、もう片方はそれに合わせて作ればいいから」と言われたものの、どれも違うサイズになりそうで・・・。小正月までにいくつできるかな?楽しみです!

もりっちクラブ⑧「グリーンウッドワーク」

(2024.11.3)

今回の活動は、参加者から要望の多かった「木工作」を行いました!前日に切り倒したキハダの丸太から「黄檗(おうばく:漢方になる黄色い皮)」を剥ぎ丸太にし割り、小刀で削り、ヤスリで仕上げスプーンやヘラなど形を作っていきます。生木は乾燥した木材よりも柔らかいため加工がしやすく、スッと刃が入り綺麗に削れると気持ちがいいです。皆さんすごい集中力で、お昼の時間も忘れてしまうほどでした。昼食は秋の恵みとキノコで汁を作り、家族みんなで美味しく頂きました。また、こちらも要望の多かった「燻製器を使って燻製体験」も行いました。ここでは木工作で出たキハダの削りカスで燻製をしてみました!午後も引き続き木工作をしたり、森に遊びに行ったりして、みんなで市民の森を満喫しました。来年もみんなで楽しく活動したいです。

第21期 棚田学校「ハサ壊しと側溝清掃」

(2024.10.27)

稲刈り後、約2週間ほどハサにかけて干した稲は、脱穀・籾摺りを終えて、美味しいお米になりました。今年は稲の倒伏に悩まされながらも、量も質も上々でほっとしています。今回はハサを解体して収納する作業と、水路となった側溝の清掃作業を行いました。側溝清掃では側溝脇に生えている苔や草を刈り、水の流れが妨げられないように水路内をきれいにさらげました。どちらの作業も手早に進み、予定外の場所の片付けや掃除も終わらせていただきました。作業後はさぞかしお疲れかと思いきや、帰り際にそれぞれの田んぼで収穫した「新米」を受け取り、ずっしりとした重みに思わず笑みがこぼれました。「お米を車に載せての帰り道はとても幸せいっぱいでした!」とうれしいお言葉もいただきました。11月にはこのお米を美味しく味わう「新米会」を予定しています。

ろうきん新人研修「森林整備と新入職員研修会」

(2024.10.11・12)

新潟ろうきんの新入職員研修が行われました。研修前日の11日は、湯ったり村でかみえちごと新人職員が交流を深め、二日目に、市民の森でボランティア活動として、きのこ畑の草刈りを行いました。大鎌でスゲを刈って足元をきれいにしたあと、一面に生えているヤブタケを取り、お土産にしてもらいました。

午後からは室内で研修会をしました。かみえちごの活動について説明をしたあと、それを受けて「ろうきんができるNPOへの支援」について話し合われました。「NPOを知るために、ボランティア活動に積極的に参加できる休暇制度を作る」、「ろうきん店舗で団体のPRをする」、「金融機関の専門性を生かしてNPOに出向し、経理を手伝う」など、実現していただきたい提案がたくさん出され、嬉しく思いました。

第七回もりっちクラブ「秋の遠足、新米ごはん」

(2024.10.6)今回は、秋を探しに遠足に出かけました。目的地は「八斗展望所」で、そこまでみんなで歩いていきます。行きは林道コースを歩き、途中でいろいろな秋のものが見つかりました。ヤマイモのむかごやクリなど秋の山の味覚が成っていたので拾ったり、カラハナソウ(ホップ)の実の苦い部分を味わい「ほのかなビールの苦み」を感じたりしました。子どもたちはススキを引っこ抜いてチャンバラをしながら歩いていました。八斗展望所に着いたらみんなで集合写真!秋の高い空と雲、それと涼しい風が通り抜け、なんとも気持ちいい空間でした。帰りはみやまそコースを通り、管理棟に戻ってきました。お昼は「ぬかがま」で新米を炊きました。炊飯器とはちがう香りの立つ炊き上がりになり、味噌や梅干し、各自持ち寄ったおかずで堪能しました!午後はくるみ味噌作りをし、新米おにぎりに付けておやつに食べ、残りはお土産に持って帰りました。