中ノ俣・棚田の田植え

5月半ばには田植えが終わるところがほとんどですが、中ノ俣の棚田は中旬からが田植え本番です。5月22日には新潟ろうきん有志の皆さんによる田植えボランティア活動が行われました。ろうきん森の学校の旗と中ノ俣・角間エリアの看板を新しく作成し、今年度の初作業に気合いが入りました!

今回はコシヒカリと青ワラ用のゴゼンモチという種類の苗を植えました。田植え経験者も多かったのですが、深い田んぼに悪戦苦闘し「足が抜けない!」「(ビビラで引いた)線が見えないぞ~!」と、賑やかな声が飛び交っていました。

作業後には「なぜこの棚田を守っていくことが大切なのか」という視点に立ち返り、ろうきん森の学校が目指す環境教育事業とのつながりを考えながら、棚田を吹き抜ける心地よい風に癒やされました。

 

新企画・もりっちクラブ①

「森+rich(豊かな)=もりっち」で「もりっちクラブ」。このクラブはくわどり市民の森をフィールドとして、豊かな自然の恵みを感じながら、遊びやものづくり、アウトドアクッキングなどを気軽に楽しむ人々の集まりです。5月16日の第1回の活動では、親子8組24人が集まり、春の恵みを探しに散策に出かけました。あいにくの雨でしたが、元気に山菜採りに出かけ、ウドやタラの芽、ヨモギなどを摘みました。やっぱり子どもは大物が好みかな(笑)!?

山菜は早速天ぷらに。参加者から「タンポポの花も美味しいよ!」と教えていただき、黄色い花が天ぷらに追加されると、子どもたちも大喜びでした。

この日はネマガリタケの差し入れがあり、みんなでホイル焼きにしていただきました。スジを入れてホイルに包んだネマガリタケを炭火の上に置きます。10分ほどで火から下ろし、熱々のうちに皮をむくと、甘い香りが漂います。贅沢に一人1本・まるかじり!「そのままでもすごく甘いね!」「塩やマヨネーズも合うね!」と大好評でした。

はじめてのネマガリタケ!?ぱくっ!

今回は食のお楽しみがいっぱいで、おやつタイムは大人も子どもも大好きな焼きマシュマロ。自然と炭火の周りに人が集まり、「熱いよ~!」「焦げちゃった!」と賑やかな声が飛び交っていました。

「夜のお泊まり会もやってみたいね」など、いろいろなアイディアが飛び出し、今後のお楽しみがどんどん増えていきそうです。次回からは「ちょいボラ」として草刈りや薪割りも行い、仲良く・楽しく・元気に活動していきたいと思います。

 

お外でご飯は美味しい!

この上越地域でタケノコと言えば「ネマガリタケ」。モウソウダケのように太いタケノコではなく、細いタケノコです。笹林を下からのぞくと、にょっきりネマガリタケが生えています。

ネマガリタケのタケノコ汁は上越の初夏の味!具材に何を入れるかはそれぞれですが、地元の人は「ジャガイモにタマネギ、しいたけににんじん、何でも入れるけど、やっぱりタケノコ汁には、サバ缶が合うね~!」と言います。味噌汁にサバ缶?と思うかもしれませんが、タケノコには油モノが相性がよく、タケノコの風味と甘みがより引き立ちます。うちの子どもはサバ缶が苦手なので、かわりに豚肉を入れます。最後に溶き卵を流し入れて完成!野外でとりたてを大鍋で煮るのが定番です。

具だくさんのタケノコ汁

このタケノコ汁におにぎりもいいけれど、先日、ぬか釜で炊いたご飯をいただきました。ぬか釜は籾殻(もみがら)を燃料にした炊飯器で、釜に入れた籾殻に火を付けると燃え尽きる頃にちょうどいい加減でご飯が炊き上がっている、というスグレモノです。ご飯はツヤツヤモチモチで、ただでさえ美味しい中ノ俣のお米がさらに輝いて見えます。何より、野外でワイワイみんなで食べるご飯は格別ですね!

ほかほかの湯気があがるぬか釜ごはん

 

GW最終日のわら細工講座

GW最終日となる5月9日に「立ち寄りわら細工」と題して、一般の方向けにわら細工講座を実施しました。連休のお出かけ疲れか、参加者は少なかったのですが、ミニみごぼうきとぐるぐるコースターの2種類をご用意し、好きな方を選んで作りました。ミニみごぼうきは根気のいる作業なので、だんだん口数が少なくなり・・・「わらに触れると何となく気持ちが落ち着きますね。」と、初夏の爽やかさを感じながら作業を進めていました。

ひし池にボートを浮かべよう!

市民の森のもりもりデッキの横にある「ひし池」。夏になるとヒシがびっしり水面を覆うのでひし池の名前が付きました。先日、倉庫を掃除していたら、黄色いボートが出てきました。「この池にボートを浮かべたら楽しそう!」ということになり、早速試乗!オールも浮き輪もないので、ちょっとスリリングな試し乗りとなりましたが、「ロープを付けて、側に大きな浮きを付けて、腰掛けとオールがあればいいね!」と夢が膨らみます。今年はぜひ、イベントでボート乗りをしてみたいなと思います。

棚田学校① 畦かち・堆肥まき

18年目となる今年の棚田学校は、新規参加者6組を迎え、全12組にて米作りを行います。4月25日に行った第1回の活動では、新規組は年間の作業の説明を受け、ハウスで育っている苗を見学してから棚田へ向かいました。1組が担う区画は約1アール。「結構広いね。」とちょっと不安気味でしたが、ベテラン組と地域の皆さんのバックアップがあるから大丈夫ですよ!雪はすっかりとけましたが、まだ草も生えておらず、昨年の株が顔を出している田んぼ。今回は田んぼの畦(あぜ)にあいた穴をかけやで叩いてつぶす「畦かち」と、棚田の稲わらを食べて育った牛の糞をまく「堆肥まき」を行いました。この後、代掻きをしてもらったら5月はいよいよ田植えです。季節と田んぼの変化を肌で感じながらの農作業に、子どもも大人もワクワクです!

田んぼへGo!
スコップや鍬を使って、田んぼを平らにするやり方を教わりました。
かけやを振り上げ、畦を叩く「畦かち」。ひび割れや、ネズミやモグラの穴をやっつける!
牛糞まきは、田んぼに平均にまくのがミソ。最初はスコップでやっていましたが、そのうち手づかみに!
おまけの看板作り。ナタで木を削ぎ、杭を作ります。
カエルとオタマジャクシがいっぱいの田んぼ!美味しいお米作るぞ!

 

コメの苗作り

小学校では、花や野菜は「タネ」を蒔いて育てることから習うけど、稲は「苗を植える」としか習わないですよね。苗を作る工程はとても複雑で繊細。でも、地域の皆さんは毎年、これを繰り返して大事な苗を育ててきました(しかも、昔は機械を使わず!)。今回、棚田学校で植えるもち米と、わら細工で使用する古代米の苗を作ったのでご紹介します。

①昨年度に収穫して取っておいた種(モミ)を網に入れて、「催芽機(さいがき)」という機械に入れてあらかじめちょっと芽(根?)を出します。

もち米の種。芽が出てるの分かるかな?
古代米の種。赤っぽくて長いノギ(トゲみたいなもの)がある。

②種まき用の土を用意して種を蒔き、土をかぶせます。

③それを育苗器に入れて、保温します。3日くらいで、小さくて白いモヤシのような芽が出そろいます。

④ハウスに移してシートをかけてさらに保温します。数日で苗が緑色になります。

④おまけ ハウスを建てるのも大変でした・・・

⑤芽が出てから30日くらいで田んぼに植えられる「苗」になるそうです。その間、ハウスで水をあげたり換気をしたりと、お世話が大変です。

苗を作るのと同時に、苗を植えられるように田んぼの準備もしなくてはなりません。雪解け直後から田植えが終わるまで、里山の春は大忙しです!

 

雪割草・その2

先日お伝えした雪割草、次々と咲いています。種類が多くて、「どれを写真に撮ったかな?」と分からなくなるくらい!草に紛れて小さな花をのぞかせているので、うっかりすると踏んでしまうことも。ご鑑賞の際は、足元に注意してご覧下さいね。アルバム追加です!

 

ちょいワラ体験会・ミニ米俵

「新年度なので、新しい作品にチャレンジ!」ということで、ミニ米俵に挑戦しました。胴の部分をこも編みの要領で編み、フタになるサンバイシを作って、なった細縄で締める、という工程です。こも編みは二人一組ですいすい進みましたが、小さいサンバイシを作るのはとても苦労しました。わら細工をしていると「ミニの方が難しい!」と、いつも感じます。米は入れないで小豆を入れてみたのですが、ちょっと細長い俵になりました。細縄で俵を締める作業はとても難解で、最後まで終わらず、次回へ持ち越しとなりました。チャレンジしがいのある作品です★

 

他にも、初めての参加で大きなミゴボウキを作ったり、ぐるぐる鍋敷きの復習をしたりと、参加者それぞれの進度に合わせて楽しんでいました。5月は青ワラの田植え、ホウキキビや綿の種まきなど、材料確保のための作業が目白押しです。材料を育てて収穫する楽しさも、ちょいワラの醍醐味です!

 

春の訪れ・雪割草

かみえちご山里ファン倶楽部の事務所向かいにある、丸山公園に雪割草が咲いています。二年前の春に増沢集落の皆さんが丸山公園の一角に移植してくれたものです。そして去年の春、やわらかな春の日差しを受け、雪割草は色とりどりの花を咲かせてくれました。白やピンク、紫などの花の色に加え、おしべの色や形、斑入りや縞模様、八重咲きなど、本当に同じ種なのかと思うほど、それぞれに個性があります。そして大雪を乗り越えた今年の春もまた、私たちの目を楽しませてくれています。ゴールデンウイーク中はまだ花盛り!ぜひご鑑賞下さい。以下、アルバムにてご紹介!