昔の遊び道具づくり

中ノ俣の地球環境学校で昔の遊びを体験したい!という小学校のご要望にお応えして、「昔の遊び道具を作ってみよう!」ということになりました。そこで中ノ俣の「昔遊びの達人」の皆さんにスタッフ指導と試作をお願いしました。1つめはタケと縄を使った弓矢です。ネマガリタケを切って、その先をV字に削り、なった縄をひっかけて弓のしなりを作ります。矢はススキの軸部分を使いました。達人が構えて矢を放つと、勢いよく飛んでいくのに、スタッフは弓の持ち方、引き方さえ分からない!「昔はみんな自分で作って遊んでいたから、体が覚えているんだよ」とは達人のお言葉。さすがです!

2つめは木刀です。今回はオニグルミを使いましたが、真っ直ぐな木なら何でもいいそうです。ナタで丁寧に削いでいきます。柄の部分には飾りの刻みを入れました。スタッフも指導いただきながら短刀を完成しました。試し素振りもなかなかでしょ(笑)!

3つめはタケの水鉄砲です。モウソウダケを切って、節に小さな穴をあけます。枝の部分を押し棒にして、タケの筒にぴったり合うように押し棒にサラシを巻き付けます。筒に水をためて押し棒を押し込むと穴から勢いよく水が飛びました!手前の水漏れ防止にスポンジを巻き付ける一工夫は、現代風かな?

いずれの道具も、地域の方々が子どもの頃に自然の資源を使って工夫して作ったもの。おしゃべりしながらも手はさっさと動いて、あっという間に出来上がってしまいます。子どもたちにも「自分で集めて、作って、遊ぶ」楽しさが伝わるといいなぁ、と願いつつ、大人である私たちも十分楽しめるプログラムだなと思いました★

 

 

ネムノキスツール完成★

春先に切ったネムノキでスツールを作ってもらいました。皮を剥いで座面を削り、持ち手のような飾りのような切れ込みも入りました。5つのスツールが「もり森デッキ」の日よけの下に並んでいます。こちらのデッキは土足OK!気軽に上がって、ちょっと腰を下ろして、ひし池の方を眺めてみてください。額縁のような木陰からの眺めが最高ですよ~★

西日を浴びるデッキとスツール

ササユリ開花!

5月14日の投稿では、まだつぼみも小さかったササユリですが、先週末に見事に咲きました!ササの葉によく似た葉っぱと、意外に大きなピンク色の花がよく目立ちます。(写真のササユリには他のつる植物がからみついていますね(笑))

くわどり市民の森では、ササユリの丘の他にも、ブナ林コースやみやまそコースでも見られます。ここ数年、よく手入れをしている林の周辺に増えてきたように思います。ササユリはその可憐さから採取も多く、野生では少なくなってきて、新潟県および上越市のレッドデータブック・絶滅危惧Ⅱ類に分類されている希少な植物です。花や球根を持ち帰っても家では根付かず、枯らしてしまうだけです。花を愛でたい方は、ぜひ市民の森にお越しいただき、森の手入れも楽しんでいただけると、来年はもっともっと咲きますよ~!!

ろうきん田んぼの田植えとカエルたち

今年度、新潟ろうきんの皆さんに植えていただく予定だった田んぼですが、春に畦が崩れていたので、補修をしてもらいました。お越しいただくことができず残念だったのですが、スタッフで5月21日に田植えをすませました。こちらはコシヒカリを植えています。棚田なので機械は入りません。ビビラですじをつけ、勘で間隔を取り、手植えをしていきます。1畝(「いっせ」と読みます)=1a=100㎡ほどの、細長い田んぼです。去年稲刈りをしていただいた方は覚えているかもしれませんね。同じ田んぼです。高台の田んぼなので、眺めがいいですよ~(笑)!

 

この田んぼのほかに、青ワラ用の苗を植えた田んぼもあるので、区別するために小さな看板を立てました。来年はろうきんの皆さんと一緒に看板を作りたいですね!

さて、こちらの田んぼにはカエルがたくさん見られます。子どもたちは田植えや草刈りなんてそっちのけで、カエルやオタマジャクシを追いかけ回しています。子どもたちのカエルリストを紹介します!

トノサマガエル
ニホンアカガエル
トノサマガエルにしがみついたモリアオガエル(上)

上記はいずれも大きめのカエルなので、子どもたちも「大物を捕まえた!!」と大喜びでした。モリアオガエルは田んぼではなく、池に張り出した木の上に卵を産むので、あまり田んぼで見ることはないのですが、森に近い田んぼなので、遊びにきたのかな?

田植えが一段落した棚田はピカピカです!これからは草刈り・草取りシーズンが始まりますよ~!

田植え後の棚田(角間展望台より)