昔の遊び道具づくり

中ノ俣の地球環境学校で昔の遊びを体験したい!という小学校のご要望にお応えして、「昔の遊び道具を作ってみよう!」ということになりました。そこで中ノ俣の「昔遊びの達人」の皆さんにスタッフ指導と試作をお願いしました。1つめはタケと縄を使った弓矢です。ネマガリタケを切って、その先をV字に削り、なった縄をひっかけて弓のしなりを作ります。矢はススキの軸部分を使いました。達人が構えて矢を放つと、勢いよく飛んでいくのに、スタッフは弓の持ち方、引き方さえ分からない!「昔はみんな自分で作って遊んでいたから、体が覚えているんだよ」とは達人のお言葉。さすがです!

2つめは木刀です。今回はオニグルミを使いましたが、真っ直ぐな木なら何でもいいそうです。ナタで丁寧に削いでいきます。柄の部分には飾りの刻みを入れました。スタッフも指導いただきながら短刀を完成しました。試し素振りもなかなかでしょ(笑)!

3つめはタケの水鉄砲です。モウソウダケを切って、節に小さな穴をあけます。枝の部分を押し棒にして、タケの筒にぴったり合うように押し棒にサラシを巻き付けます。筒に水をためて押し棒を押し込むと穴から勢いよく水が飛びました!手前の水漏れ防止にスポンジを巻き付ける一工夫は、現代風かな?

いずれの道具も、地域の方々が子どもの頃に自然の資源を使って工夫して作ったもの。おしゃべりしながらも手はさっさと動いて、あっという間に出来上がってしまいます。子どもたちにも「自分で集めて、作って、遊ぶ」楽しさが伝わるといいなぁ、と願いつつ、大人である私たちも十分楽しめるプログラムだなと思いました★