棚田の補修

中ノ俣・角間の棚田で毎年コシヒカリを作っていますが、山側の田んぼを耕作しなくなってから、畔が崩れたり水が流れ込んだりしてきたので、補修をすることにしました。

補修前の田んぼの畔。山側から土砂が流れ込み、扇状地状態になっている。

流れ込む水をパイプで田んぼに入るようにして、土砂を押し流さないようにします。それから、今後土砂が田んぼに入らないように、田んぼとの境に杭を打ち、板を入れ、たまった土砂をスコップでかき出します。

杭打ち作業。子どもたちが手伝ってくれた。
杭と杭の間に板を打ち込む。かなりの力作業!
田んぼに流れ込んだ土砂を田んぼの外に出す。

 

補修終了!田んぼと畔の境がはっきりしました。

このときご指導いただいたのは、棚田学校の講師に来てくれた土木作業のプロ!杭の打ちかた、板の入れ方や深さ、隙間の作り方、それぞれ一つ一つに意味があります。「直して使う」は生活の基本。でも、「直し方」を知らなかったら、お手上げです。その場の状況を判断しながら、材料を選んだり、少ない労力でどれだけ早く、キレイに、丈夫に仕上げるか。あっという間に仕上がった畔を眺めながら、「生きる知恵と技」に感心しきりでした。