新潟ろうきん定例活動①~棚田の田植え~

今回の田植えには、新潟ろうきんおよび東京の労金連合会の方々にご参加いただき、2枚の田んぼにコシヒカリを植えていただきました。恒例によりビビラで線を引くのは新入職員の役割ですが、ぬかるんだ田んぼに足を取られなかなか前へ進めません。去年もご参加の方は「もう長靴なんか、いらない!」と最初から素足で田んぼへ入り、順調に田植えを進めていました。「続けて来ていると、去年より今年のほうが手際よくできているのが分かるね」と、継続的な取組みへの評価の声も聞かれました。一仕事の後のお楽しみは、ネマガリタケのタケノコ汁に山菜の天ぷらなど盛りだくさん!「秋の収穫も頑張るぞ~!」と、久しぶりに対面での交流を交え、話が弾みました。

 

棚田学校②~田植え編~

晴天に恵まれた5月21日、いよいよ田植えを迎えました。今年はビビラ(苗を植える目印となる線を引く道具)を新調し、小さな田んぼもスムーズに線を引くことができました。子ども達も最初は田んぼに入るのに躊躇していましたが、恐る恐る田んぼに足を踏み入れると、「何だか、気持ちいい!」と気に入った様子で、親子で並んで田植えを進めていました。昼食後には、スタッフによる「子ども虫取り教室」も行われ、子ども達は網を片手に田んぼや草原で生き物探しに夢中でした。その間、大人は黙々と畦の草刈りです(笑)。これから数ヶ月は、草取り・草刈りが続きますが、美味しいお米のために、お楽しみを交えながら田んぼ作業を頑張りたいと思います。

棚田学校①~畦かち・畦塗り~

今年20年目の棚田学校は新規参加者2組を迎えて開校しました。 自己紹介の後、早速田んぼへ出かけて、自分の田んぼを確認しました。春の嵐の中、冬の間にネズミやヘビなどが畦に開けた穴をかけやで叩いて塞ぐ「畦(あぜ)かち」や、畔の形を作る「畦塗り」をしました。いずれも講師の指導を受けながら丁寧に作業を進めました。中にはコンクリートダムのような素晴らしい畦を作った人も!田んぼに水を迎える準備は万端です。みんなで協力して堆肥撒きも行い、春一番の作業を無事終えました。

 

水を春の田んぼへ!用水清掃

4月9日と23日に角間用水組合が行う用水の清掃作業を、かみえちごスタッフや棚田学校参加者も協力して行いました。およそ4キロある用水を2日間かけて水路の中にたまった泥を上げました。今年は雪が少なかったので、用水脇の草も伸び放題で草刈りも行いながら進みました。用水のパイプが土砂で押されて下がってしまったところを掘り上げて補修するなど、地域の方々の経験と皆さんの力が合わさって、作業は無事に終了しました。この作業により角間用水にも水が入り、今後の田植えに向けて準備作業が大忙しです。

 

春に向けてビビラ作成!

「ビビラ」は棚田の田植えに欠かせない道具です。代かき後の田んぼにビビラで線を引き、その線の上に手で苗を植えていきます。およそ30cmの幅を保ちながら、真っ直ぐ線を引くための道具ですが、地域の方から譲ってもらったものは長年の間に欠けたり壊れたりしてしまったので、今回、竹と材木で作ってもらいました。大きな櫛のような形ですが、先端の刃のような部分は竹を削って作ります。それに穴を開けて材木に打ち付け、持ち手をつけます。重いと作業が大変なので、なるべく軽く仕上げます。最後は腐植止めのオイルを塗って完成です(写真はオイル塗り前のもの)。今年は雪が少なく、田んぼが早く顔を出すかも。春が待ち遠しいです★

竹に穴をあけます
持ち手はカンナをかけます
左が古いもの(刃が欠けている)、右が新しく作ったものです

棚田学校⑥ 稲刈り

春から大切に育ててきた稲。いよいよ稲刈りです。良いお天気に恵まれ・・・と言いたいところですが、かなりの暑さで熱中症を警戒しながらの作業となりました。かなりハデに倒れている稲もありましたが、出来は上々です。一株一株、ていねいに刈り取りました。

刈った稲をハサまで運ぶのも一苦労です。でも、その重さの分だけ、実りが多いと思えば力もわいてきます!高く組み上がったハサに稲をかけて、黄金色のカーテンが出来上がりました。

↓オマケ★

ちょいと一休み。。。
眠そうなカエルを起こしてしまいました。

新潟ろうきん定例活動⑥ 稲刈り

今回の定例活動は春に田植えをしたコシヒカリの稲刈りです。新潟労金と労金連合会の皆さんによる合同開催となり、多くの方にご協力いただきました。なかなか水の抜けない田んぼに足を取られながら、また台風の影響ですっかり倒れてしまった稲に悪戦苦闘しながらも、着実に稲刈りを進めました。

一番大変な稲運びは、労金さんのチームワークを駆使して、バケツリレー方式で行いました。ハサ場まで続く長い人の列に次から次へと稲が手渡されて行き、あっという間にハサがけまで終わりました。

決して楽ではない作業ですが、声を掛け合ってモチベーションを上げながら作業を進める姿がすばらしいと思いました。棚田での稲作は単に米を得る手段だけではなく、土砂崩れを防ぐなどの治山効果もあります。小さな行動でも多くの人が続けて行うことで、大きな環境保全効果へとつながることを実感していただければと思います。

 

棚田学校⑤ ハサ作り

9月に稲刈りを控え、刈った稲を干すハサを組む作業を行いました。すでにあるハサに、竹の横木を追加していく作業です。上の方は鉄管で組んであるので、冬でも横木は外しませんが、下の方は雪が積もって押されてしまったり、田んぼとの出入りに邪魔になったりするので、夏に竹で組んで冬前に外します。ヒモで縦の木と横木を結ぶのですが、しっかり結ばないといけません。また、横木と横木の幅は狭すぎても広すぎても稲を干すのに都合が悪いので、均等に平均に幅がとれるように、みんなで声をかけながら作業しました。9月にはここにずっしり稲がかかりますように!

穂が出た稲は、ちょっと長く育ちすぎると風に強く当たったりして倒れてしまいます。これから穂も重くなってさらに頭を垂れると、ちょっと稲刈りに苦労するかも・・・

↓こちらは刈った草を積んでおいたところをイノシシに掘り返されてしまいました。電柵も張ってあるのですが、ちょっと切れているスキに忍び込んでいるようです。ミミズなどのエサを探しているのかな。

暑さに負けず青田刈り!

今年も青々と、そしてのびのび大きくなった「青ワラ」を刈りました。水を抜いてもずっぽり埋まる田んぼに悪戦苦闘しながらも、刈る人、ワラを畔に上げる人、ヒモでしばる人、運ぶ人と分かれて、連係プレーで作業を進めました。青ワラは背を伸ばすために肥料を与えますが、肥料が効きすぎたのか1株が片手でつかめないほどの大きさに。「今年の青ワラは太っちょだな!」と苦笑いしながら、バッサバッサと青ワラを刈り上げました。

↑青ワラは背が高いです
↑ぬかるみに悪戦苦闘!

早速、機械乾燥させた青ワラはパリッと仕上がり、香ばしい香りが部屋中に漂います。今年はしめ縄やお正月飾りの他にも、青ワラでミニ米俵も作ってみようと思います。青ワラはちょいワラ体験会で使用しますので、ぜひご参加下さい!

↑乾燥させた青ワラ。軽ワゴン一台分です。
↑部屋の隅に保管。日が当たらないよう寒冷紗をかけます。