春に向けてビビラ作成!

「ビビラ」は棚田の田植えに欠かせない道具です。代かき後の田んぼにビビラで線を引き、その線の上に手で苗を植えていきます。およそ30cmの幅を保ちながら、真っ直ぐ線を引くための道具ですが、地域の方から譲ってもらったものは長年の間に欠けたり壊れたりしてしまったので、今回、竹と材木で作ってもらいました。大きな櫛のような形ですが、先端の刃のような部分は竹を削って作ります。それに穴を開けて材木に打ち付け、持ち手をつけます。重いと作業が大変なので、なるべく軽く仕上げます。最後は腐植止めのオイルを塗って完成です(写真はオイル塗り前のもの)。今年は雪が少なく、田んぼが早く顔を出すかも。春が待ち遠しいです★

竹に穴をあけます
持ち手はカンナをかけます
左が古いもの(刃が欠けている)、右が新しく作ったものです

米俵・サンバイシ作り

12月半ばから1月にかけて、米俵のサンバイシ(フタ部分)やコモ(胴部分)の注文をたくさんいただきました。ちょいワラ部会では、わらすぐりや編む作業などを分担して制作しています。年末には、10kgの米俵を3つ制作するという大仕事が入り、気合いが入りました!パーツ制作とは違い、組み立て作業が入ると縄の結び方や締め方などの複雑な工程がからみ、がぜん難しくなります。これまで撮った制作ビデオや見本の米俵を確認しながら、丁寧に仕上げました。

今回の米俵は、飾り用とはいえビニールひもは一切使わず、部会員が青ワラでなった縄で締め上げました。もちろん、コモもサンバイシも青ワラです。米俵が完成したとき、あの夏の暑い青田刈り作業が思い起こされて感無量!「米俵を嫁に出す」ような気持ちでした。今回経験した米俵作りの技術を忘れまいと、小さいけれども精巧なミニチュア米俵作りに挑戦しています。

 

ちょいワラ体験会⑨~⑪ リースとしめ縄

毎年、大好評のわらリースとしめ縄の講座です。リース作りは1回、しめ縄づくりは2回行い、多くの方にご参加いただきました。何回かご参加いただいている方も多く、手慣れた方が初めての方に手ほどきすることも。「毎年、この講座が楽しみなの!」とのお声もいただき、とてもうれしいです。リースやしめ縄だけでなく、形にこだわらないお飾りも作るなど、みなさんの創作意欲が溢れる体験会となりました。

 

 

ホウキキビ収穫

春に種まきをして畑で育てた「ホウキキビ」。その名の通り、収穫して座敷ぼうきを作りたいと思っています。夏を過ぎると、3mを越えるくらい大きくなって、台風などの風で倒れないように支えを作るのが大変です。11月初め頃、たわわに実って頭を垂れたホウキキビを収穫しました。

カビが生えないように、軒下に陰干しして、乾燥させます。千歯こぎで種をとって、保存します。今年の穂はちょっと小振りでしたが、どんなホウキができるか楽しみです!

ちょいワラ体験会⑧ 自由創作活動

今回は自主制作活動ということで、今までの作品の手直しや復習などを行いました。先月までの「ミニ米俵」は、パーツ作りまでは順調にできたのですが、もみ殻を詰めて格好の良い米俵の形に仕上げるのはちょっとコツが要ります。先に完成した人の作品をお手本にしながら、ていねいに根気よく組み上げていました。

また、釜敷き作りでは家で作ってきた作品を講師にチェックしてもらう人も。見事、「合格!」をいただいて、新たな作品作りにも熱が入っていました。ミニミゴボウキやコースターなど、それぞれ自分の技術と進度に合わせて楽しんでいました。

釜敷き作りチーム
 ミゴボウキとコースター作り
なわないにも熱が入ります

来月は、青ワラを使ったわらリースやしめ縄作りを行います。ぜひご参加下さい!

 

新潟ろうきんシニア倶楽部 ミニミゴボウキ作り

ろうきん森の学校でご協力いただいている新潟ろうきんの方からお声かけをいただき、本店支部にてミニミゴボウキ作り体験会を行いました。ご参加いただいたのはシニア倶楽部の会員の方々です。ワラはあらかじめ切ったりそろえたりして準備しておきましたが、皆さんで好みの色のひもを選び、ワラにひもを結んだり巻いたりしながら、順序よく仕上げていきます。大勢でしたが、お隣同士教え合ったり、説明書を見ながら工夫したりと、手を動かし頭を悩ませながら作業を進めていました。中には「自分でもう一つ作ってみたいので、材料を分けて下さい!」という熱心な参加者も。できた作品を手に、「ワラに触れて形になって、とても楽しかったです!」とうれしいご感想をいただきました。

 

ちょいワラ体験会⑦ トウガラシ飾り作り

青ワラの活用・第2弾ということで、トウガラシつなぎの飾りを作りました。青ワラを4本使ってトウガラシを挟み込んでいくのですが、緩まず・きつすぎずという力加減と、きれいな編み目にするのがなかなか難しかったです。

普通は真っ直ぐに編み上げてつり下げるのですが、長く編んだトウガラシを丸くリース状に組み上げた飾りは、とても華やかに出来上がりました。青ワラの緑にトウガラシの赤が映えた上に、ヒマラヤスギや松ぼっくりなどを添えて、早くもクリスマス気分です。青ワラの縄をなってトウガラシを挟み込んだミニリースもかわいらしくできました。「台所に飾っておくと、キレイだし、お料理にも使えて便利!」と大好評でした。

 

ちょいわら体験会⑤⑥ ミニ米俵作り他

8月に刈って干した青ワラで、ミニ米俵を作りました。手のひらサイズの米俵なので、パーツがとても小さく指先での作業になります。特にサンバイシはワラを折ったり押さえたりするのが一苦労。それでも8月の会の半日で、胴部分をこも編みで編んで、サンバイシを2つ作るところまで終わりました。

9月の会では、胴部分にもみ殻を詰めて、サンバイシでフタをして麻ヒモで締め上げました。麻ヒモがカラフルなので、ちょっとオシャレなミニ俵に仕上がりました。3つ作って重ねると何となくおめでたい雰囲気に。「今度は自分で作った米を入れて作ろう!」と、米作りにも気合いが入りました!

 

 

大きいサンバイシ作りに挑戦中!
初めての人には、なわないもていねいに教えます!

 

 

暑さに負けず青田刈り!

今年も青々と、そしてのびのび大きくなった「青ワラ」を刈りました。水を抜いてもずっぽり埋まる田んぼに悪戦苦闘しながらも、刈る人、ワラを畔に上げる人、ヒモでしばる人、運ぶ人と分かれて、連係プレーで作業を進めました。青ワラは背を伸ばすために肥料を与えますが、肥料が効きすぎたのか1株が片手でつかめないほどの大きさに。「今年の青ワラは太っちょだな!」と苦笑いしながら、バッサバッサと青ワラを刈り上げました。

↑青ワラは背が高いです
↑ぬかるみに悪戦苦闘!

早速、機械乾燥させた青ワラはパリッと仕上がり、香ばしい香りが部屋中に漂います。今年はしめ縄やお正月飾りの他にも、青ワラでミニ米俵も作ってみようと思います。青ワラはちょいワラ体験会で使用しますので、ぜひご参加下さい!

↑乾燥させた青ワラ。軽ワゴン一台分です。
↑部屋の隅に保管。日が当たらないよう寒冷紗をかけます。

 

 

棚田学校④ 草刈りとかかし作り

6月に続き、7月も畔の草刈りを行いました。1ヶ月でかなり草が伸び、刈払機や草刈り鎌で刈った草は山積みです。この草を集めて積んでおくと、いずれ良い土や肥料になるそうで、ビビラでかき集めておきました。

この日は、とても暑かったのですが、いろんな生き物が観察できました。羽化したてのトンボや涼しげにたたずむトノサマガエル。ちゃっかり稲の葉を食い荒らすイナゴなども飛び交っていました。同時に、今年はハチも活発で、畔の草刈りの時にはアシナガバチの巣に遭遇してしまいました。ヘビも潜んでいることがあるので、しっかり足元注意です。

トンボの抜け殻
羽化したてのトンボ
水面のトノサマガエル
草に潜むアシナガバチの巣

午後はかかし作りを行いました。家々からTシャツやズボンを持ってきて、自分の田んぼを守るオリジナルかかしを作りました。竹を十字に組み上げるが一苦労でしたが、ワラで肉付けして顔を描いたかかしは結構リアル!夕方出会ったら、どきっとしちゃうかも(笑)!杭を打ち込んで、しっかりしばりつけ、田んぼに仁王立ちです。以前に小学生が作ったかかしと合わせると10体以上のかかしが田んぼを見守っています。角間の棚田に来たら、探してみてくださいね(^0^)!