もりっちクラブ④木工作とマイピザ!

「梅雨時期だからこそ、じっくり工作を!」ということで、今回は生木を使った色鉛筆と小枝のストラップ作りを行いました。太い枝に穴をあけて色鉛筆の芯を埋め込み、削っていきます。小刀でも削れますが、「馬」という専用の削り台にまたがり、「セン」という刃物を使って色鉛筆の先を削っていきます。スイスイ削れるので、つい削り過ぎてしまうくらい楽しい作業です。好みの枝や色を組み合わせ、味のある色鉛筆ができました。

昼食時には、好きな具材を使ったマイピザを作りました。トッピングの定番と言えばソーセージやピーマン、チーズですが、もりっちの皆さんのピザは、ブルーベリーとバナナのフルーツピザや、エビやしらすのシーフードピザ、ナッツ類とチーズの濃厚ピザなど、本当にいろいろなアイディアがいっぱい!ほんの2分くらいで焼けてしまうスグレモノのミニピザ釜でこんがり焼いたら、出来上がり!熱々をその場でいただけるのは、アウトドアクッキングの醍醐味ですね。

いつもの「ちょいボラ」も忘れていませんよ!活動場所の草取りを行い、3段の堆肥ボックスの半分くらいまでたまったかな?秋には落ち葉もいっぱい入れて、ふかふかの土を作ろう!

 

ちょいワラ体験会③④ ミニフカグツ作り

6月と7月の体験会では、前々から要望のあった「ミニフカグツ」作りにチャレンジしました。普通サイズのフカグツ作りは手だけでなく、足も使うし、前屈みの姿勢になったりと、とても大変なのですが、今回はぞうり作りの治具を活用して、楽に作業できるようにしました。

一方、ミニサイズのものづくりは細かい作業が多いのが難点です。フカグツの底、ガメ(つま先)、筒部分を順に編んでいきますが、ワラ1本か2本を選んで丁寧に編んでいきます。

「細かい編み目がよく見えない」「フカグツが小さすぎて、手が入らなくて編みづらい!」など、ちょっとした困難はあったものの、最後は縁に布を巻いて、高さ10cmほどのミニフカグツ(片方)が出来上がりました。筒部分に鉛筆やドライフラワーを挿して使ってもいいですね。2回の体験会で1足のミニフカグツが完成しました。「それぞれの大きさをそろえるのがとても難しいけど、やっぱり二つ(1足)揃うとうれしい!」と笑顔の皆さんでした。

ものづくりあれこれ

新年度を迎えると、施設の補修や整備は欠かせません。ついでに、創作意欲がわいて、いろいろなものを作ってみたくなりますね。5月のもりっちクラブで初使用した「レンガかまど」もその一つ。使わないときはカバーをかぶせてベンチに変身!というスグレモノです。

土台にコンクリ版を敷く
レンガを組み立てる。パズルみたい。
完成!アミの大きさや位置が変えられる。
使わないときはカバーをかぶせて・・・
ベンチに変身!カバーは作業台にもなります。

他にも、棚田の畔階段を補修したり、薪置き場を作ったり、苔玉を作ったり。使ってくれる人の笑顔を思い浮かべながら楽しく作業できました。

田んぼの畔階段
田んぼにベンチ新設!
もりもりデッキの薪置き場
森にある材料で苔玉作り

 

 

 

 

 

 

 

 

ワラかかしを作ってみました!

「今年はかかしを作って、棚田に並べてみたい!」と思っていた矢先に、小学校でかかしを作りたいという要望があり、試作をすることになりました。軸に竹を使い、わらを巻き付けて形を作ります。Tシャツを着せると、ぐっとかかしらしく(人間らしく!)なるのですが、作るときには、竹を組む前にTシャツを着せるのがポイントですね。雨や風で倒れないように、しっかりヒモでしばるといいですね。中ノ俣・角間のたんぼに、いくつ並ぶでしょうか!?楽しみです(^0^)!

Tシャツに竹を十字に差し込んだところ。この後、竹の交差点をヒモで固定する。
胴部分にわら束を巻き付け、ヒモでしばる。

 

頭も足も腕もわらを足してしばる。頭はわらを折り返してしばっている。
指先にもわらが詰めて、軍手を固定する。
ほぼ等身大にて完成!頭でっかちがカワイイ!

 

 

 

 

 

ちょいワラ体験会② コキアのホウキ作り

5月の体験会は久々に横畑の「ちょいワラ工房」にて実施しました。参加者の方からご提供いただいたコキア(ホウキグサ)を使って、土間掃き用のホウキをつくりました。コキアは昨年の秋に収穫して干したもので、ふさふさに枝分かれし た茎がホウキ部分になります。

束ねただけでも立派なホウキなのですが、ちょいワラ部会では柄の部分に工夫を凝らして、青ワラでなった縄を巻き付けたり、枝を挿して魔女のホウキみたいにしたり、それぞれ好きな形に仕上げました。「これで毎朝、玄関を掃いてみよう!」と、早速使い道を考えていました。

コキアは春に芽が出て、これから大きく育ちます。秋には真っ赤に紅葉してきれいなので、ちょいワラ部会でも畑に植えて、観賞用・材料用の一石二鳥で楽しみたいと思います。

 

ちょいワラ体験会・サンバイシ作り

4月のちょいワラ体験会では、米俵のフタ部分になる「サンバイシ」を作りました。今回は直径20cmくらいの大きさで、布を貼った型に沿って青ワラを円形に編んでいきました。編み目が細かくそろっていて、中心から放射状にキレイにワラが並ぶようにします。「中腰の姿勢がきつい!」と言いながら、足でワラを押さえたりと大奮闘でした!

出来上がったサンバイシは、布側を見せて飾ったり、鍋敷きや花瓶敷き、果物置きなどにして使ったり、インテリアとしてお楽しみいただけます。去年の春にはミニ米俵を作ったのですが、なかなか上手くいかなかったので、今年は大きさを変えたりしながら、「お飾り用米俵作り」に再チャレンジしようと思います!

 

ちょいワラ体験会・フカグツ完成!

2月と3月は少人数での開催となりましたが、それぞれの経験に合わせ、少しずつ技術を覚えながら新しい作品にチャレンジしました。また、冬期の間、数回に渡り取り組んできたフカグツ作りは、やっと片足を編み終わりました。「もう片方、おそろいになるように編むのが難しいんだよね~」と、苦笑いしながらも、出来上がったフカグツを感慨深く眺めていました。

常連さんの一人は、十数年前にかみえちごのわら細工イベントで編みかけだったというフカグツを持ってきて、最後の仕上げを行いました。長い間、丁寧に取っておいて下さった編みかけのフカグツはカビることもなく、見事に復活!わら細工への想いを大切に持ち続けてくれたことに大感激です。新年度は、新たな作品作りにもチャレンジする予定です。ご興味のある方はぜひお気軽にお寄り下さい!

 

 

コロナ禍で腕を磨く

新潟県でもまん延防止等重点措置が発令されたため、1月の体験会は一般参加はなしということになりました。ちょっと残念ですが、代わりにちょいワラ会員数名でミゴボウキ作りの技術講習会を行いました。体験会でも人気のミゴボウキですが、ミゴのそろえ方やヒモの縛り方にコツがあります。しかも、ヒモを巻き付けるときにはとても強くヒモを引くので指が切れてしまうことも。ポイントを確認しながら作業を進めます。

きれいなホウキに仕上げるには、技術とともに材料選びも重要です。同じように見えるワラでも、幹の太さや穂先の長さがいろいろです。今まで制作だけに参加していた方も、「今度は稲作りもやってみたい!」と意欲満々です。今は雪に埋もれていますが、春になって田んぼに出かけるのが今から待ち遠しいです。

逸品のクリスマスプレゼント

いつも講師やボランティアとしてお世話になっている方から、クリスマスプレゼントをいただきました。クリの端材を磨いて作ったプレートです。持ち手が付いていて壁にも掛けられます。オシャレにカナッペ風おつまみをのせてみました(^0^)!

単なる端材も手のかけ方によってはこんなに素敵に生まれ変わる、ってことを教えてくれたように思います。ものづくりは素材を見抜く目も大事ですね。眺めたり飾ったりするだけでなく、使ってこそ良いものは映える!と思うのですが、カッティングボードにはもったいなくて使えません。。。今のところ、このプレートに似合う美味しい酒の肴を探索中です★

 

特集!しめ縄作り

12月に入ると商店にはいろいろな大きさや形のしめ縄が並びます。「良い新年となるように願いを込めて、自分たちで手作りできたらうれしいね」ということで、ちょいワラ部会では毎年、しめ縄作り体験会を行っています。おかげさまで今年もたくさんの方々のご参加をいただき、賑やかな体験会となりました。

しめ縄用のワラは、中ノ俣角間の田んぼで育てた古代米で、八月初旬に青田刈りをして機械で乾燥させたものです。長くて青々としたワラは、香ばしい良い香りがします。

しめ縄作りは夏の青田刈りから始まっている

そのワラをすぐって(ワラの余分な部分を取って)、三つのワラ束を作ります。この三つのワラ束が絡まって、一本のしめ縄になるのですが、この地域で一般的なしめ縄は真ん中が太くなっているので、束の一つ一つに「アンコ」という詰め物をします。そしていよいよ、三束の端を一つに縛り、そのうちの二本をそれぞれねじりながら絡めていきます。三人一組で作業するのですが、「ねじり方が逆だよ!」「アンコがはみ出した!」と、あちこちで悲鳴やら笑い声やらが飛び交います。最後の一本を最初に締めた二本にねじりながら絡めたら出来上がりです。三人で声を掛け合い、タイミングを合わせ、綱引きのような力加減できゅっと締め上がったしめ縄を眺めていると、気持ちも引き締まります。

わらをすぐる(余計な部分をとる)
3つの束に分ける
ねじって絡めて。呼吸を合わせて!
家族で締め上げた極上の一本です!
最後に飾り縄をなって、両端をしばります。なわないは全ての基本です。

体験会で作るのは二尺から二・五尺くらいの大きさですが、講師の和瀬田仙二さんはワラを足して四尺もあるしめ縄を作っていました。ワラより長いスゲで作ることもあるそうですが、「スゲは葉がギザギザで、気をつけないと手を切っちゃうんだ」とのこと。スゲはワラよりちょっと硬い感じがします。

しめ縄は、生きる力や幸せを授けてくださる年神様をお迎えするために飾るものです。一年中飾られているのにあまりじっくり見ることはないと思いますが、いつも私たちの暮らしをそっと見守ってくれているように思います。新たな年を手作りのしめ縄でスタートできる、素朴ながらそれこそが大きな幸せだと感じています。