ちょいワラ体験会・フカグツ完成!

新潟県下でもコロナ感染者が急増し、8月下旬から9月半ばは特別警報が発令されたため、ちょいワラ体験会も少人数での開催となりました。7月からフカグツ作りに入っていますが、①底を編む、②ガメ(甲の部分)を編む、③筒部分を編む、④縁部分を編む、という長い工程のため、完成までには時間がかかります。7月は①の底部分を終え、8月は②のガメ編みに挑戦です。複雑な作業ではありますが、「フカグツの顔」とも言えるこの部分は、時間をかけてじっくり編んでいきます。ワラを上げ下げするタイミングも一つ間違えると編み目がとんでしまうので、慎重に進めます。また、型を入れて中腰の姿勢で作業をするのがキツイところ。編み上がると同時に腰を伸ばして「やっとできた~!」と笑顔になります。

甲の部分を編む「ガメ編み」。姿勢がキツイんです。

③の筒編みは9月までの宿題でした。9月の体験会では④の縁編みを行いました。筒部分の上部を折り返し、麻ヒモに引っかけながら編んでいきます。フカグツの左右の形や高さが同じになるように調節しながら編まねばならず、なかなか難しい作業です。

縁が曲がらないように、広がりすぎないように、注意するポイントがいっぱい!

それでも3回の講座と自宅での復習の成果で、ようやく一足完成したフカグツに「初めてにしては上出来!」と講師からお褒めの言葉をいただきました!(あまりのうれしさに、完成品の写真を撮るのを忘れてしまいました(^_^;))

また9月の体験会に参加された90代の男性は「ワラ仕事なんて懐かしいなあ」と言いながら作業していましたが、麻ヒモをきつく締め上げる手つきはさすがにお見事!「よくできたから飾っておこう」と言っていましたが、ぜひ使い心地も試してみてくださいね。

手つきがカッコイイ!