「『むしろ』を編んでみたい!というちょいワラ部会員が、「むしろ機(むしろばた)」を作っちゃいました!むしろはワラなどを編んで作った簡易な敷物ですが、近年はござや畳、さらにはブルーシートに取って代わり、あまり見かけなくなりました。ですが、「ぜんまい干しはむしろじゃないとね」と地元のおばちゃんたちが言うとおり、愛用している方も多いです。一方で、材料のワラが手に入らなくなり、一家に一台あったという「むしろ機」は無用の長物として捨てられてしまったりと、いざ編みたいと思っても、(材料のワラはともかく)道具がないのです。桑取谷の方々にいただいた古民具の中にもいくつかむしろ機がありましたが、残念ながら全てのパーツがそろっているものはありませんでした。そこで、ある部品を一部活用し、新たにむしろ機を作ってみました。
組み立てに苦労しましたが、何とか完成!中央にある黒いパーツを「オサ」といいますが、これを前後に動かすと、縦糸の隙間ができて、横糸かわりのワラが差し込める、という仕組みです。この黒いオサだけが再利用したパーツです。穴がいっぱい空いていて、とても複雑な形をしています。
数段編んでみたのがこちら!
やっぱり「編み物」のイメージですよね。オサの押さえや、サンゴのさばき方など、改良の余地ありですが、この数センチの編み目だけでも感動モンです!それにしてもこのむしろ機の構造は、単純そうに見えて、とても機能的にできています。しかも昔の方はそれを自分で作ってしまう。あらためて古民具の奥深さを感じました。
後日談)↓1日半かけて、ここまで編めました~★1畳分には、まだまだですががんばります!