棚田学校~田んぼの草取り・あぜ刈り~

5月に苗を植えた田んぼは水鏡が美しく、青い空を映し出していましたが、6月に入ると稲以外の雑草がはびこってきます。6月・7月は、もっぱら田んぼの中の草取りと畦の草刈りに追われます。

6月の棚田学校では草取り講習が行われました。田んぼの雑草の種類によっては、取ったら畦に捨てるもの、埋めていいもの、さまざまです。埋めてしまうことで田んぼの栄養になるそうです。稲とそっくりな雑草もあって、「稲との区別の仕方を教えて!」と講師にお願いすることも。雑草と稲を並べて見比べながら、見分け方を教わりました。

その後、早速田んぼに入って草取り開始です。まず講師がデモンストレーションをしてくれました。両手で稲の根元を優しくかき混ぜながら雑草を絡め取り、土に埋めていきます。田んぼの土をかき回すことも稲の生長に良いのだとか。地元のおかあちゃんたちは一株一株丁寧に、かつ手早く作業を進めます。

「よ~し、私たちも!」と棚田学校のメンバーも勇んで田んぼに入りましたが、初心者にはなかなか難しい作業のようで遅々として進みません。中腰の作業でへこたれることもしばしば。そんなときは、腰を伸ばして遠くを臨んで爽やかな風に身を任せます。苦労しながらも草取りをやり終えたときの充実感は格別!みんなで記念撮影です!

7月の棚田学校での草取り・あぜ刈り作業は炎天下でした。酷暑とも言われる暑さの中、皆さんがんばっていましたが、田んぼには日陰がありません。「休憩所が近くにあったらなぁ」ということで、上の方の棚田に日差しよけを設置しました。小さな子どもたちは、お休み処に大喜びでした。展望台でのお昼もお楽しみの一つ。頑張ってキレイにした自分たちの田んぼを眺めながらの昼食は格別ですね。

5月の田植えから、7月末まで、稲はぐんぐん大きくなっています。8月に入ると稲の穂が出てきます。棚田の風景は稲の生長とともに少しずつ、確実に、ダイナミックに変化していきます。

6月中旬
6月下旬
7月中旬
7月下旬

8月の棚田学校は、9月の稲刈りに向けて、ハサ(刈った稲を干すための場所)の準備を行います。まだまだ暑さが続きますが、稲の生長に負けないよう立派なハサを組みたいと思います!