バケツ稲に挑戦中!

ときどき小学校の学習で育てているのを見かける「バケツ稲」。今まで育てたことはなかったのですが、このコロナ禍で棚田に来たくても来られない方が「バケツ稲を都会でやってみたい!」とのことで、今年はスタッフが自宅でお試し栽培をやってみました。

まずは棚田の土をバケツに詰めるところからはじめました。そこへコシヒカリの苗4本を1束にして植えます。今回はお試しなので、1束4本しか植えなかったバケツと、2束・8本、3束・12本の合計3つのバケツを用意しました。

5月26日 田植え
奥が1束、手前右が2束、左が3束です

1ヶ月後、しっかり根付き、大きくなりましたが、雑草も生えてきたので草取りをしました。

6月21日 草取り
草取り後。上から見るとまだ水面が見える

さらに20日後、もう水面が見えなくなるくらい伸びてきました。まだ3つのバケツの稲に成長の差は見られません。3束植えたバケツが、ちょっと混み合って見えます。梅雨ということもあり、ここまでは全く水やりをしていません。天水だけで成長してきました。

7月10日 順調に大きくなっている
7月10日 横からみるとこんな感じ

ところが7月12日、よくよく見ると稲の一部が根元から黄色くなって枯れているように見えました。それどころか、触ってみると茎がとろけて腐っている!ぽっきり折れてしまいました。。。

7月12日 茎の一部が黄色くなって折れちゃった!

慌てて知り合いに聞いてみたところ、「稲が順調に分けつ(茎が太って枝分かれすること)したけど、それ以上分けつすると栄養が足りなくなるから、自分で本数を調節している状態」とのこと。「 穂肥(ほごえ=穂のもみを充実させるための肥料)をしたほうがいい」とのことで、バケツ1つに小さじ1杯くらいの肥料をまきました。

7月14日 穂肥をまく

今年は梅雨明けが早く、上越でも7月半ばには梅雨が明けてしまい、それからは毎日水やりをして土が干からびないように注意しました。穂肥をしてからは、それ以上稲が枯れることもなく、ぐんぐん伸びていきました。良かった。。。

そして暑さが続いた8月初旬、2束植えたバケツの稲に、最初に穂がつきました!おしべが顔を出し、花が咲いている状態です。続いて1束のバケツ、3束のバケツも出穂しました。

8月4日 出穂(しゅっすい)確認!
8月4日 この頃になると、3束の植えたバケツ稲はちょっと背が低く見える。2束のバケツ稲が一番元気がよさそう。

厳しい暑さから一転、お盆頃からずっと雨が降り続き、稲はどうなったか心配でした。のぞいてみると、穂はたくさん出てきましたが、一部茶色くなっていたり、虫食いの穴があったり!そういえば、穂肥はしたけど防虫剤や殺虫剤は何もしていません。水田でも稲が混み合っていたりすると虫がついたりするそうなので、仕方のないことかな。ちょっと様子を見ながら、穂が垂れるのを楽しみにしています!(続く)

8月16日 中央に虫食いの痕が見える。茶色い籾もちらほら。
8月16日 こんなに大きく生長しました!