ときどき小学校の学習で育てているのを見かける「バケツ稲」。今まで育てたことはなかったのですが、このコロナ禍で棚田に来たくても来られない方が「バケツ稲を都会でやってみたい!」とのことで、今年はスタッフが自宅でお試し栽培をやってみました。
まずは棚田の土をバケツに詰めるところからはじめました。そこへコシヒカリの苗4本を1束にして植えます。今回はお試しなので、1束4本しか植えなかったバケツと、2束・8本、3束・12本の合計3つのバケツを用意しました。
1ヶ月後、しっかり根付き、大きくなりましたが、雑草も生えてきたので草取りをしました。
さらに20日後、もう水面が見えなくなるくらい伸びてきました。まだ3つのバケツの稲に成長の差は見られません。3束植えたバケツが、ちょっと混み合って見えます。梅雨ということもあり、ここまでは全く水やりをしていません。天水だけで成長してきました。
ところが7月12日、よくよく見ると稲の一部が根元から黄色くなって枯れているように見えました。それどころか、触ってみると茎がとろけて腐っている!ぽっきり折れてしまいました。。。
慌てて知り合いに聞いてみたところ、「稲が順調に分けつ(茎が太って枝分かれすること)したけど、それ以上分けつすると栄養が足りなくなるから、自分で本数を調節している状態」とのこと。「 穂肥(ほごえ=穂のもみを充実させるための肥料)をしたほうがいい」とのことで、バケツ1つに小さじ1杯くらいの肥料をまきました。
今年は梅雨明けが早く、上越でも7月半ばには梅雨が明けてしまい、それからは毎日水やりをして土が干からびないように注意しました。穂肥をしてからは、それ以上稲が枯れることもなく、ぐんぐん伸びていきました。良かった。。。
そして暑さが続いた8月初旬、2束植えたバケツの稲に、最初に穂がつきました!おしべが顔を出し、花が咲いている状態です。続いて1束のバケツ、3束のバケツも出穂しました。
厳しい暑さから一転、お盆頃からずっと雨が降り続き、稲はどうなったか心配でした。のぞいてみると、穂はたくさん出てきましたが、一部茶色くなっていたり、虫食いの穴があったり!そういえば、穂肥はしたけど防虫剤や殺虫剤は何もしていません。水田でも稲が混み合っていたりすると虫がついたりするそうなので、仕方のないことかな。ちょっと様子を見ながら、穂が垂れるのを楽しみにしています!(続く)